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先日、大阪から遊びにきていた友人を連れて、またまた外海に行ってきました。外海については「沈黙」の海・古い教会(外海)にも書きましたが、外海はわたしたち夫婦が、遠方からのお客さんに「おすすめの場所」として紹介することが多いところです。 黒崎教会、遠藤周作文学館と回り、次は出津(しつ)教会へ。 展示物は、ド・ロ神父が使っていた医療器具や工具、そうめん作りの用具などなど。特に興味をひかれたのは、ド・ロ神父のお母さんと妹が刺繍を施したという祭服。あまりに見事な刺繍だったので驚きました。それから、お金の出入りを記した日計簿。なんとも几帳面な細かい字でアルファベットと数字が書き込んであるのですが、あんまり細かい字だし、どうせ外国語で読めないだろうとただ眺めていると、さきほどのシスターが「日本語なんですよ」と教えてくれました。「えっ?」と思ってよーく見てみると、確かにローマ字で「そうめん」とかいろいろ書いてあります。当時の物の値段を知る資料としても貴重だそうです。 しかしそれよりなによりここで一番印象に残ったのは、ド・ロ神父がフランスから取り寄せたという古い立派なオルガン。さきほどのシスターが、「オルガンを弾きましょう。そのまま(展示を)見ていてくださってもかまいませんし、一緒にうたってくださっても…」と、「いつくしみふかき」で始まる賛美歌を弾いてくださいました。私たちは「スミマセン歌えなくて…」と思いながらその場にいたのですが、ド・ロ神父の遺した古いオルガンを奏でる老シスターの姿と、美しい音色には心が洗われるようでした。 その後も来館者があるたびに、シスターはオルガンを弾いていました。いっしょに賛美歌を歌う人たちもいて、そしてその様子がとても幸せそうで、しみじみとうつくしい光景でした。 シスターの演奏中は受付に人がいなくなるので、その間の来館者には、ずっと隅にいたおじさん(地元の方?)が「ちょっとお待ちください」なんて声をかけていて、なんとものんびりとした心温まる空間でした。
by rumasuke
| 2005-07-27 23:01
| 長崎あちこち
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